精子や卵子・受精卵・胚を取り扱うために、知識と技術の情報交流や研修を通じて不妊治療レベルアップを願い、自主的に1996年臨床エンブリオロジストの会を立ち上げました。
その後、毎年ICSIや細胞凍結保存その他の実技実習を含む研修(workshop)の実施、JournalやE-news(会報)、エンブリオロジストのためのARTラボ必須マニュアルなどの発行、メーリングリストなどエンブリオロジストのネットワークを通じて全国どこでも最新の技術で貢献できるようエンブリオロジストによるエンブリオロジストのための活動を続けています。
学会組織図(PDFファイル 33KB)
理事長就任のご挨拶
このたび、一般社団法人日本臨床エンブリオロジスト学会の理事長を拝命いたしました、渡邉英明です。歴代の理事長ならびに役員の皆様が築いてこられた本学会の歩みを受け継ぎ、理事長という重責を担うことに、身の引き締まる思いでおります。
本学会は、臨床現場で働くエンブリオロジストの知識と技術の向上を目的として、長年にわたり実践的な教育や情報発信に取り組んでまいりました。生殖医療が保険適用となり、より多くの患者の皆様が治療を受けるようになる中、エンブリオロジストに求められる役割と責任は、これまで以上に大きくなっています。2024年には、本学会と日本卵子学会の認定資格が統一され、エンブリオロジストの資格制度は新たな段階を迎えました。資格統一は一つの到達点であると同時に、エンブリオロジストの専門性と役割を改めて社会に示していくための新たな出発点でもあります。今後は、関係学会や関連団体との連携を深めながら、エンブリオロジストの社会的地位の向上と、医療の中における専門職としての位置づけの明確化に取り組んでまいります。
生殖補助医療において、優れた機器や培養環境を整備することはもちろん重要ですが、最終的にその質を支えるのは、日々患者の配偶子や胚に向き合うエンブリオロジスト一人ひとりの知識、技術、判断力です。それらを次の世代へ確実に伝えていくことは、本学会の最も重要な使命の一つであると考えております。本学会の大きな強みである実技ワークショップについても、さらに内容の充実を図ります。経験豊富な講師から直接技術を学び、日頃の疑問や不安を解消できる場を提供するとともに、施設や経験年数を越えてエンブリオロジスト同士が交流し、互いに学び合える学会を目指します。また、若手エンブリオロジストの育成、学術活動の支援、最新の知識や技術の発信にも、これまで以上に力を注いでまいります。
私たちが扱う一つひとつの卵子、精子、胚の先には、子どもを望む患者の皆様の切実な願いがあります。エンブリオロジストは、生命の誕生に深く関わる専門職です。その責任と誇りを胸に、患者の皆様が安心して治療を受けられる、質の高い生殖補助医療の実現に貢献していきたいと考えております。会員の皆様とともに、「これからのエンブリオロジストに必要なものは何か」を常に考え、学び、行動し、本学会が、すべてのエンブリオロジストにとって学びと交流の場となり、日本の生殖補助医療の発展を支える存在となるよう、誠心誠意努めてまいります。
会員の皆様ならびに関係各位におかれましては、今後とも本学会の活動に一層のご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2026年7月吉日
一般社団法人 日本臨床エンブリオロジスト学会
理事長 渡邉英明




