認定資格受験・更新

第29回日本臨床エンブリオロジスト学会学術講演会・ワークショップの開催(会期:令和6年1月6日~7日、場所:国際医療福祉大学 東京赤坂キャンパス)に合わせ、認定試験を実施します。詳細はこちらをご参照ください。

臨床エンブリオロジスト認定資格の受験および更新

Workshopを含め研修した努力の証しとして、筆記試験と面接試験に合格した会員に認定資格を与えています。この資格はARTラボ技術と知識を合わせ持ちエンブリオロジストとして社会貢献することが目的で、個人資格であること、受験等の費用は実費程度が特徴です。

申請基準内規

  • 主旨
  • 資格申請基準
  • 資格更新基準

臨床エンブリオロジスト認定資格更新期間の延長届

  1. 臨床エンブリオロジスト資格更新期間延長届け出をダウンロードし、お持ちのプリンターで印刷します。臨床エンブリオロジスト資格更新期間延長届け出は各種手続き・届出用紙ページへ
  2. 該当欄に登録番号・氏名・住所・その理由および希望する延長期間を記載して下さい。
  3. 送り先:学会事務局
学会事務局 〒226-0003 横浜市緑区鴨居6-19-20
株式会社ヒューマンリプロ・K 内
日本臨床エンブリオロジスト学会
TEL045-620-7560 
FAX045-620-7563
ゆうちょ銀行から
振り込みの場合
郵便振替口座 00800-5-22536
名称 日本臨床エンブリオロジスト学会
ゆうちょ銀行以外の
金融機関から振り込みの場合
ゆうちょ銀行 店番 089 店名 0八九(ゼロハチキュウ)
当座 0022536
名称 ニホンエンブリオロジストガッカイ

申請基準内規

第1章 「認定臨床エンブリオロジスト」認定申請内規

第1条

認定臨床エンブリオロジスト審査は認定資格委員会が行い、認定は理事会が行う。
2 一般社団法人日本臨床エンブリオロジスト学会(以下「学会」)は、資格認定審査のための日程、手続き方法、認定方法、審査料、その他について、学会誌、ホームページ等を通じて公示する。

第2条

「認定臨床エンブリオロジスト」資格認定審査に申請する者は、以下の各項に該当することが必要である。

  1. 日本臨床エンブリオロジスト学会の会員であること。
  2. ARTのラボ業務に1年以上従事していること。
    • ここでのARTのラボ業務とは、申請者自らが精子調整、採卵から胚移植までの胚操作を含む全ての培養室業務の一連の工程を示しており、各行程(Vitrification, ICSI含)において最低30症例以上の経験が必要である。
  3. 学歴において以下のいずれかに該当すること。

    a) 大学院の理科系研究科、またはそれに準ずる機関において生物学関連の科目を修得した修士あるいは博士であること。
    b) 大学の理科系学部、またはそれに準ずる機関において生物学関連の科目を修得した学士であること。
    c) 学校教育法に規定する専門学校を卒業し、臨床検査技師または正看護師の資格を取得した者であること。
    d) 短期大学において生殖学関連の科目を専攻した短期大学士であり、かつ短期大学での修業年限が3年の場合はARTのラボ業務に2年以上従事していること。また、修業年限が2年の場合はARTのラボ業務に3年以上従事していること。
    e) 海外の大学もしくは大学院を卒業・修了した場合は、「国または州が大学として認可した大学」で理科系学部、またはそれに準ずる機関において生物学関連の科目を修得した学士(Bachelor)、修士(Master)、博士(Doctor)であれば該当する。

  4. 最近3年以内に当学会の主催するワークショップ(試験日に連続開催も可)に参加し、修了証の交付を2回以上受けた者、または修了証の交付1回と、本会を含むART 関連学会に2回以上参加した者とする。ただし、その証明となる学会の参加証のコピーを添付しなければならない。
第3条

「認定臨床エンブリオロジスト」資格認定審査を希望する者は、次に掲げる書類に審査料を添えて毎年10月末日までに学会事務局に提出すること。

  1. 提出書類
    1. 受験・更新申請書
    2. 履歴書 1通。(A4版横書きであれば、書式は問わない)
    3. 施設長または所属科長による臨床実務経験証明書
      臨床実務経験証明書は各種手続き・届出用紙ページへ
    4. 学会参加を証明するもの。(書式は問わない)
    5. 厚生労働大臣免許を有する者は免許証の写し、または厚生労働大臣免許証に代わるものとして大学または特殊専門学校において、生物学またはそれに準ずる履修科目の証明書(証明書の写しでも可)。
    6. 返信用封筒2通(住所・氏名記載、A4用紙が3つ折りで入るサイズ84円切手を含む)
    7. 実技動画を収めたUSBメモリもしくはDVD(提出後の返却は致しません)(ICSI, Vitrification)
  2. 申請に際して提出する実技動画は以下のように定める。
    申請者が実施した卵細胞質内精子注入法(ICSI)の精子不動化処理から精子注入までの未編集動画とする(一時停止しない連続撮影が望ましい)。連続して2個以上の卵子にICSIを実施している様子を記録していること。
    申請者が実施した急速凍結法(vitrification)の凍結、融解の各操作の未編集動画とする(一時停止しない連続撮影が望ましい)。以下の内容が明確となるように撮影すること。
    • 【凍結】胚操作用ピペットによる平衡化液への浸漬から凍結器具上への移動までを記録した映像
    • 【融解】凍結保存胚の融解液への投入から融解操作完了後の発生培地へ移動までの映像。
    • 施設で了解を得られた卵子で未熟卵、多精子卵、実験動物卵子でも良い(変性卵不可)。
    • ICSI、凍結・融解ともに実施者の手元の映像ではなく、卵子、受精卵、胚の状態が確認できるミクロ映像(顕微鏡モニター映像)を提出すること。
    • 凍結・融解実施中の平衡化をしている間も、一時停止せずそのまますべて録画すること(照明を暗くしている場合は、暗いまま映像を撮影し続ける)。
  3. DVDプレーヤー又はPCで再生が出来ない場合には再提出となる場合があるので、収録仕様には注意すること(DVD-VIDEO, mpg, avi, wmv, mov形式のいずれか)。尚、提出されたUSBメモリまたはDVDは申請者に返却せず審査終了後、認定資格委員会が責任を持って廃棄する。
  4. 顕微鏡自体に録画機能が無い場合は、モニター映像をホームビデオ等を用いて撮影する(モニター付き顕微鏡がなく動画作成が出来ない場合は審査不可)。
  5. ブラインド審査を行うため、動画を記録した記録媒体には申請者・患者が特定される情報は一切記入せずに、付箋紙等を用いて施設名と申請者名を記入しUSBメモリもしくはDVDに貼ること。
  6. 審査動画は、DVDプレーヤー又はPCで、手技が評価できる画質のものとする。
第4条

「認定臨床エンブリオロジスト」資格認定審査は、年1回実施する。
2 試験は筆記試験、面接試験およびDVD提出による実技試験とする。
3 認定資格委員会は合否を判定し、理事会の承認を得た後、結果を申請者に通知する。
4 理事会は合格者を「認定臨床エンブリオロジスト」原簿に登録する。
5 審査受験料は30,000円とする。
振込先(ゆうちょ銀行から振り込み)郵便振替口座 00800-5-22536 
名称 日本臨床エンブリオロジスト学会
振込先(ゆうちょ銀行以外の金融機関から振り込み)ゆうちょ銀行 店番 089 店名 0八九(ゼロハチキュウ)
当座 0022536
名称 ニホンエンブリオロジストガッカイ
「認定臨床エンブリオロジスト」受験・更新申請書は各種手続き・届出用紙ページへ

第2章 「認定臨床エンブリオロジスト」資格の更新

第5条

「認定臨床エンブリオロジスト」資格は5年毎に更新するものとする。

第6条

資格の更新審査は委員会が行う。

第7条

資格の更新を申請する者は、次の事項に該当していなければならない。

  1. 当学会の会員であること。
  2. 継続してART業務に従事していること。
  3. 関連学会への出席、学会発表及び論文発表により、5年間で合計100点以上を満たしていること。

点数内容は下記に示す。

60点 ―
論文発表:本学会誌の他、国内外の生殖医学関連学術誌での筆頭著者。生殖医学関連の国外または国内全国大会でのパネラー(特別講演・シンポジウム・ワークショップなどの依頼講演者)
50点 ―
生殖医学関連の国外または国内全国大会での一般演題発表者(ポスター発表も含む)
40点 ―
生殖医学関連支部大会、本会が認める会での講演者、一般演題発表者
30点 ―
本学会主催のワークショップ参加・修了者
20点 ―
生殖医学関連の国内外(支部大会含む)学会参加者、生殖医学関連学術雑誌への共同著者、生殖医学関連学会での共同演者

資格認定対象学会・研究会

  1. 日本臨床エンブリオロジスト学会・ワークショップ
  2. 日本IVF学会
  3. 日本産科婦人科学会
  4. 日本生殖医学会
  5. 日本卵子学会
  6. 日本受精着床学会・ART 生涯研修コース
  7. 日本泌尿器科学会
  8. 日本生殖工学会
  9. 日本免疫生殖学会
  10. 日本生殖再生医学会
  11. 日本アンドロロジー学会
  12. 生殖バイオロジー東京シンポジウム
  13. 日本A-PART
  14. 胚培養士セミナー
  15. ESHRE(European Society of Human Reproduction and Embryology)
  16. ASPIRE(Asia Pacific Initiative on Reproduction)
  17. ASRM(American Society for Reproductive Medicine)
  18. IS IVF(International Society for In Vitro Fertilization)
  19. PSRM(Pacific Society for Reproductive Medicine)
第8条

資格更新する者で、下記の「臨床エンブリオロジスト更新期間の延長」手続きが事前に行われている場合、更新期間の延長を申請することができる。介護、出産、育児、病気療養、留学、失業、その他の理由でARTに関する業務を中断している場合は、「臨床エンブリオロジスト更新期間の延長」届けに必要事項を記載して事務局に提出すること。但し、一度の申請期間の限度は3年とする。認定資格委員会はそれを審議し、受理されれば合計期間3年を限度に資格更新期間を延長することができる。
「臨床エンブリオロジスト更新期間の延長」は各種手続き・届出用紙ページへ

第9条

認定臨床エンブリオロジストの資格更新を希望する者は、次に揚げる書類に審査料を添えて毎年10月末日までに申請しなければならない。

  1. 受験・更新申請書
  2. 認定臨床エンブリオロジストの認定証の写し
  3. 施設長または所属科長による臨床実務経験証明書
  4. 関連学会への出席、学会発表及び論文発表により、5年間で合計100点以上を満たしていることを証明するもの(学会参加証、修了証、抄録など)

尚、実技技能審査導入前の資格取得者で実技技能審査を希望される場合は第3条(2)に従い事務局に申請する。合格者には実技技能審査に合格された旨を記載した新しい認定証を発行する。
「認定臨床エンブリオロジスト」受験・更新申請書は各種手続き・届出用紙ページへ

第10条

「認定臨床エンブリオロジスト」資格更新審査は年1回実施する。
2 審査は認定資格委員会が行い、書類審査とする。
3 認定資格委員会は合否を判定し、理事会の承認を得た後、結果を申請者に通知する。
4 理事会は合格者を「認定臨床エンブリオロジスト」原簿に継続して登録する。
5 更新審査料は10,000円とする。
振込先(ゆうちょ銀行から振り込み)郵便振替口座 00800-5-22536 
名称 日本臨床エンブリオロジスト学会
振込先(ゆうちょ銀行以外の金融機関から振り込み)ゆうちょ銀行 店番 089 店名 0八九(ゼロハチキュウ)
当座 0022536
名称 ニホンエンブリオロジストガッカイ

第11条

実技技能審査を希望する旧認定者は、次に揚げる書類に審査料を添えて毎年10月末日までに申請しなければならない。

  1. 受験・更新申請書(実技技能審査希望を明記)
  2. 認定臨床エンブリオロジストの認定証の写し
  3. 実技審査用動画を入れたUSBメモリおよびDVD(ICSI, Vitrification)
第12条

旧認定者を対象とした実技技能審査は年1回実施する。
2 審査は動画提出による実技試験とする。
3 認定資格委員会は合否を判定し、理事会の承認を得た後、結果を申請者に通知し、新しい認定証を発行する。
4 実技技能審査料は10,000円とする。(ただし、更新時は更新審査料に含む)
振込先(ゆうちょ銀行から振り込み)郵便振替口座 00800-5-22536 
名称 日本臨床エンブリオロジスト学会
振込先(ゆうちょ銀行以外の金融機関から振り込み)ゆうちょ銀行 店番089 店名0八九(ゼロハチキュウ)
当座 0022536
名称 ニホンエンブリオロジストガッカイ

第3章 補則

第13条

一旦納入された審査料の返還は行なわない。

第14条

この内規に変更が生じた場合は、理事会の承認を得なければならない。

附則
平成15年2月11日より実施してきた資格申請及び更新に関する内規は、平成19年1月14日までとした。
附則
この内規は平成22年3月22日から施行する。
平成25年03月24日 改訂。
平成27年02月23日 改訂。
平成29年03月13日 改訂。
令和03年05月07日 改訂。

受験・更新申請書

「認定臨床エンブリオロジスト受験・更新申請書」をここよりダウンロードできます。 添付書類を熟読の上、認定臨床エンブリオロジスト受験・更新申請書に必要事項を記載の上、当学会に提出して下さい。
「認定臨床エンブリオロジスト」受験・更新申請書は各種手続き・届出用紙ページへ

認定試験における合否判定基準

認定臨床エンブリオロジスト資格審査の合否判定基準について以下の通りお知らせします。

  1. 技術検定審査について

    ICSI

    • 精子の不動化、卵細胞膜の穿破、精子の卵細胞質内への注入までの一連の操作を速やかに、かつ正確に実施できる。
    • 卵子に対して、低侵襲な操作が行えている。

    vitrification

    • 各溶液内で適切な時間、胚(卵子)を浸漬しながら、低侵襲な操作が行えている。

    備考

    受験者1名につき3名が担当する(ブラインド審査)。
    審査員3名中2名以上が合格と判定した場合のみ合格とする。
    録画が不鮮明で判定に支障がある場合、その旨を通知し改善したものの提出を求める事がある。

  2. 筆記試験について
    筆記試験の得点率 60%以上(問題難易度による相対評価も加味)を合格とする。

    参考資料

    ART関連図書、JoCE-学会誌、E-newsエンブリオロジストの為の雑学Back number、ヒト精液検査と手技 WHOラボマニュアル第6版、日本産科婦人科学会および日本生殖医学会の会告、スキルアップARTラボ、生殖医療の必修知識、生殖医療ガイドライン等の生殖医学に関する書籍 など

  3. 合否判定について
    技術検定審査および筆記試験の得点率に面接での採点を加味し、顧問・理事による判定会議にて合否を決定する。